Book No.171
Title: The Age of Miracles
Author: Karen Thompson Walker
Publication date: June 26, 2012
Pages(Paperback): 304 pages


私が最近一番興味を持ったニュースと言えば、火星移住計画のこれです。
な、なんと78,000人の応募があったそうですね。
そんなにいるのかと、なぜか個人的にとてもショックを受けた。選ばれるのは2023年からの移住で最初は4人、それからちょっとずつ増やすようです。
でもでもだってワンウェイ・トリップですよ。地球にはもう戻って来れないんですよ。私なんて想像しただけで呼吸困難になりますが、世の中には勇士がこんなにもいるのか。
でも同時に、いよいよそういう時代に入ったかと感慨深いものがありますね。SF小説や映画では、当たり前のように人々が火星に住んでいますものね。

さてAge of Miraclesを読み終わりました。前振りの話も無関係ではなく、いわゆる世界の終末に近づく様が描かれている小説です。

ある時から地球は自転が遅くなり、一日がどんどん間延びしていくようになります。

時計時間で言えば、今まで24時間かけて360度回転していた地球が、40時間、60時間かけて一周するようになる。
地磁気は狂い、鳥は死に、鯨は浜に打ち上げられ、カリフォリニアで雪が振り、放射線被害が出始める。人々はパニック状態になります。政府は今まで通り一日24時間、時計で動くように推奨します。つまり太陽の動きは無視ですね。学校もお店もこの時計時間で進みます(clock-time people)。

これに反して、どれだけ一日が延びようが、太陽の動きに合わせるべきだという、real-timersと呼ばれる人々が出てくる。彼らは少数派で、clock-time peopleと対立します。そして次第に迫害され、コロニーを作って自分たちだけで暮らすようにもなります。

主人公はもうすぐ12歳になる少女Juliaです。ちなみにこの11〜12歳という年も、Age of Miraclesと呼ばれるそうですね。一夏で少女がびっくりするくらい大人に変化する魔法の時。主人公Juliaも、ブラが必要になったり、初恋で苦しんだり喜んだり、女友達から孤立したりと、青春の悩みにどっぷり浸かっています。そこにきてこの地球の自転の延び。母親はどんどん病んでいき、父親も大人の問題を抱えています。

小説はこのJuliaの視点で描かれており、彼女のcoming-of-ageストーリーと、この奇妙な世界の変化が並行して進んで行きます。この二つの流れの絡み具合が、いい味を出せそうなのにもう一歩という感じがしておしい!。デビュー作だそうなので、次回作乞うご期待です。

どうであれストーリーに魅力があり、面白くてページをめくる手も止りませんが、広げられた風呂敷が全て回収されるわけではありません。でもまあハリウッド映画じゃないので、これはこれでいいかな。英語も優しく、内容的にもかなりヤングアダルト寄りでとても読みやすいです。

それにしても、古い私はこのタイトルのせいでこちらの曲が頭の中流れっぱなし。


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