過ぎ去りしdays

散歩・本・映画・おやつ

172冊目:A Week in Winter

Book No.172
Title: A Week in Winter
Author: Maeve Binchy
Publication date: 2012
Pages: 336 pages



昨日ニューヨークに戻りました。天気も最高で、荷物を部屋に置くやいなやそのままアイスコーヒーを買って公園に向かい、ベンチに座ってやっと一息つくというセントラルパーク依存症ぶり。でもやっぱりイイ!

タイトルがちょっと季節的にずれてまずが、移動中に読んだ積読本(えらく溜まっている)です。

Stoneybridge is a small town on the west coast of Ireland where all the families know one another. When Chicky Starr decides to take an old, decaying mansion set high on the cliffs overlooking the windswept Atlantic Ocean and turn it into a restful place for a holiday by the sea, everyone thinks she is crazy.

いい本でしたよ!とてもラブリーで読後もほのぼのしました。
舞台はアイルランドの小さな町。主人公であり若き未亡人でもあるChickyが、古い屋敷をホテルに変えます。このホテル経営最初のお客さんたちと、そのふれあい。

長編でありながら、ここで働く従業員(まずChicky、Rigger、Orla)と、このホテルに泊まるお客さんたち(Winnie、John、Nicola&Henry、Anders、Miss Nell Howe、The Walls、Freda)の話がそれぞれ独立した物語なので、短編集とよんでもいいかもしれません。

まずChickyが魅力的。人生に前向きで、挑戦を恐れず、それでいて自分をしっかり持っている。強くてしなやかなところがいい。そしてChickyが開くホテルの持ち主であったMiss Queenieも可愛らしい独り身のおばあちゃんです。

お客さんたちの話もそれぞれ引き込まれます。みんないろんな理由でこのホテルに集まるわけですが、面白いのは彼らのこれまでの人生の話がほとんどで、最後の最後にホテルに泊まるいきさつが登場してくること。

Winnieは、なぜか彼氏のお母さんとこのホテルにやってきますが、このお母さんはWinnieが若くも可愛くもないので気に入らないようでチクチク嫌味を仕掛けてきます。Johnは成功したアメリカのムービースター。けれど私生活ではいろいろ問題を抱えています。NicolaとHenryは若い医師夫婦でクルーズの乗り込み医師として働きながら世界中のリゾート地をまわる幸せな夫婦です。ある時障害を抱えた両親の世話をする高齢の独身女性との出会いから、このホテルに来ることに。Walls夫妻は懸賞であれこれ手に入れている中年夫婦。このホテルの宿泊券も戦利品ですが、本当は1等のパリ旅行を狙っていたため不満を隠しきれません。Fredaは不思議な能力のあるライブラリアンで、ある男性との恋で傷つきこちらのホテルにいます。

ぜひとも泊まりたいと思わせてくれるホテルです。ここの猫も可愛いし、料理も美味しそう。
「冬のアイルランドのコージーなホテルでのひと時」この言葉でしびれる方は読まねば本です。私もとってもとっても憧れちゃう。
作者はアイルランドのベテランの作家ですが、残念なことにこちらの本を出版直後に72歳でお亡くなりになったそうです。英語はやさしく読みやすいです。

さて週明けからまた少し移動生活です。いい加減面倒臭くて嫌になってきた。来週も心休まる良書を持って行かないと、たぶんどこかでブチ切れる。

CIMG9774.jpg
公園内のコンサバトリーポンドで。すっかり夏ですね。


関連記事

Posted by koburii on  | 0 trackback

Trackbacks

trackbackURL:http://koburiland.blog104.fc2.com/tb.php/776-3e276975
該当の記事は見つかりませんでした。