夫婦2人家族、引っ越し妻。いいかげん日本に戻りたい主婦の日記〜散歩/本/コーヒー(おやつ)他。

178冊目:Instruments of Night

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すごく面白かったです。夢中で読んでしまいました。
公園で昼過ぎくらいから読んでいたんだけど、ふと気がつくと夕暮れになっていたという、、、。たまに出会える幸せな時間泥棒ってやつですよ。

秋の夜長の本といえば、やっぱり極上ミステリーでしょうかね。これからの季節、しばらくはミステリーでいくか。
(それにしても、我ながらこの時期毎年おなじこと言ってますな〜。。。
→2012年10月149冊目: "Gone Girl"
→2011年10月115冊目"Black Coffee"
→2010年10月84冊目"The Suspicions of Mr.Whicher")

こちら、米原万里さんが、「打ちのめされるようなすごい本」として紹介していたような気がしたけど、話の前振りで登場しただけのようですね・・。

Book No.178

Title : Instruments of Night
Author: Thomas H. Cook
Published: 1998
Paperback: 336 pages

"Everybody loved Faye. They said that she was good. But it is easy to be good when there is no terror." ~ Instruments of Night


Paul Gravesは過去のトラウマを抱えたシリーズ物のミステリー作家。ニューヨークの片隅で、子供時代の叫びを吐き出すかのように、小説を書きひっそり暮らしていた。

そんなある日、郊外の館に住む女性Allison Davisからの招待をうける。目的は50年も前に起きた事件の「ストーリー」を見つけ出してほしいというものだった。

話はこうだ。50年前、Allisonの友人であり、当時16歳だったFaye Harrisonが何者かの手によって殺された。犯人らしき男はすぐ捕まったものの、直後に死んでしまい真相は聞けず終い。

50年も昔の事件である。そしてPaul Gravesは作家である。事件を解決して欲しいというものではない。しかし、Fayeの母親はもちろん納得しておらず、なぜ娘が死ななければならなかったのかという思いを抱えたまま、いま臨終を迎えようとしている。この母親のためにも、Fayeの事件を何か納得出来るストーリーにして欲しいというのが依頼だった。AllisonはPaul Gravesの作品をすべて読んでいて、彼のイマジネーションを買ったのだ。Paul Gravesは当時の警察の記録を読み返し、人々を尋ね、事件をもう一度構築していく。

郊外の明るく平和だったRiverwoodは、この事件以来影と憂いを帯びた地となる。Faye Harrisonは、誰からも愛される若く美しい娘だった。なぜ彼女は殺されたのだろう。そして本当の犯人は誰なのか。この少女の殺人事件を追う話と、Paul Graves自身の過去の事件が並行して暴き出されていく。実はこっちのPaulの過去の話の方が怖いしひどいしすごかったりするんだけど、Faye Harrisonの話も、最後はもうなんとも言えない恐ろしい話です。

残虐というよりも残酷。。でも残酷さよりも、恐怖によって支配されてしまう人間の弱さの方に重点を置いて書かれているのがなんとも哀しい。

「薄皮を剥いでいくような」と形容されることの多い作家ですが、この本もまさにそんな感じで、真実と想像が織り交ざり、少しずつ、少しずつ進んでいきます。ゆっくりジワジワ系が好きな人にはたまらないというか、私もこれがむしろスリリングで本を置けなかった(逆に展開の早い作品が好きな人には退屈かも?)。

トマスHクックは、この過去のトラウマを扱った作品を複数書いているらしいので、もっと読んでみようと思います。

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*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
*すぐ引っ越すので知り合いが出来にくい/単独行動/インドア派、と引きこもり要素たっぷりではありすが、前向きに楽しみを見つけながら暮らしていければと思っています。
*読書や映画の感想を時々書いてます。

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