過ぎ去りしdays
夫婦2人家族、引っ越し妻、海外生活うん年目。いい加減日本に帰りたい・・。
秋のコンコードと若草物語のオーチャードハウスへ
先日、昨年行きそびれた秋のコンコードへ行ってきました。
「若草物語」の舞台となるオルコットの家を始め、エマーソンやホーソーン、ソローの小屋などもあった場所です。

ボストンから車でも30分程度ですが、平日一人でプラプラ観光するのにはちょうど良い距離なので、列車で出かけました。列車と徒歩だけで行動できるので、ボストンに観光で来た方にもおすすめです。
unnamed_201410110940288e2.jpg
ボストンのノースステーションからコミューターレイルのFitchburg行きの列車に乗り40分で到着です。片道8ドル50セント、窓口で往復で購入されるとよいと思います。駅でコーヒーを買って乗り込む。
DSC02425.jpg
すばらしい晴天、穏やかな気温。コンコードは高級住宅街が並び、緑も多く素敵な町。散歩がてら歩くのに最高です。住みたい。

早速オルコットの家、オーチャードハウスに向かいます。駅から歩いて25分くらいでしょうか。大通りを通って行くのでわかりやすいです。
DSC02434.jpg
DSC02437.jpg
オーチャードハウス。オルコット一家が住んだのは1858年から1877年まで。若草物語の出版は1868年ですので、まさにこの家から生まれました。建物もほぼオリジナルな状態で残され、内部の家具や調度品もほとんどがオルコット一家の所有物。つまりアメリカを代表する女流作家のルーツとともに、1800年代のニューイングランドの暮らし博物館にもなっているところが凄い。

ちなみにツアーガイドのみです(10ドル)。ある程度人数が集まると、他のツアーと被らないように集合がかかります。この日は一人で来ていたのは私くらいで、グループが何組かとフランス人の団体さんが。私のガイドさんは17年も働いているベテランの方で、オルコット家の家庭内事情から小話、当時の様子や19世紀の思想や流行まで本当にいろんな話をしてくれてとても良かった。40分くらいあったでしょうか。

キッチン、パーラー、リビング、娘たちの部屋、書斎と歩くごとに、まるで本の中を旅しているような感覚に陥ります。エイミーのモデルとなった末娘メイの絵が、部屋中に飾られているのね。窓枠にも彼女の残した絵があったりとても暖かい気分になった。そうそうあの「衣装箱」もそのままあるんですよ。娘たちが階段を降りる足音や、パーラーに集まった名士たちの語らいが聴こえてきそう。

*内部は撮影禁止なので下4枚はお借り画像です*
alcott2.jpg alcott4.jpg
alcott3.jpg alcott.jpg

父であるブロンソン・オルコットが設置してくれたというオルコットの書き物机がこじんまりしていて驚く。同時に感動に襲われる。ここであの世界の名作が生まれたとは。

オーチャードハウスの外には、お父さんが生涯情熱を注いだ「哲学の小屋」があります。
DSC02443.jpg

父であるブロンソンは、人間的にとても立派な人だったようです。エマーソン、ソローと同じようにトランセンデンタリズム(超越主義)思想の一人で、個人の中にある良心や善を信じ、引いては全ての子供の持って生まれた清らかさや賢さを大切にする教育を支持しました。それは黒人の子供や女性にも十分な教育を与える必要性や、座り心地の良い椅子や快適な教室など、勉強環境も重視しました。当時の、白人の男の子を中心に与えられた厳しいだけの教育とはまったく違ったものです。そのため反発にもあったし、ブロンソン氏は生涯、金銭的に苦労し続けます。

オルコット一家は名士ではあるけれども常に貧乏で、その為子供たちもお母さんも苦労し、常に働き、家計を支えてきました。けれどもルイーザを含め、家族はそんなお父さんを心から尊敬し、愛していたことが伺えます。

ルイーザの「若草物語」は、出版と同時に大ヒットしました。このルイーザの成功のおかげで、オルコット一家は始めて経済的に安定したのです。しかしルイーザの思考はお父さんから受け継がれたものであり、それは理想主義かもしれませんが、博愛と平等と家族愛に溢れ、若草物語がこれほど長く何世代にも渡り愛され続けた理由でもあります。人間を支えているのはお金ではなく、良心と教育と家族なのだという普遍的なメッセージを、これほど楽しく、暖かく伝えている物語は他になく、それはオルコット一家そのものだった言えるでしょう。

オーチャードハウスから歩いてすぐの距離に、コンコードミュージアムとエマーソンの家があります。
コンコードミュージアムにも寄りました。
DSC02449.jpg
エマーソンのスタディルームの復元、19世紀のコンコードでの暮らしが伺える博物館です。当時流行ったという子供向けのマグカップのコレクション。お土産に欲しかった。

ミュージアムの後でランチ。メインストリートにはコテージやレストランが多くランチには困りません。本屋やカフェや画廊なども並んでいてゆっくり出来ます。
20141009.jpg DSC02424.jpg

その後は「スリーピーホロウの墓場」へ。
こちらにはオルコットファミリーやエマーソン、ソローのお墓があります。
DSC02457.jpg DSC02456.jpg

お墓を過ぎ、エマーソンの牧師館を見にMinute Man National Historical Parkへ。紅葉が始まって綺麗でした。これから今月いっぱい見ごろではないでしょうか。ここへもメインストリートから20分程度とちょうど良い歩行距離。

こちらのOld Manseはエマーソンの他、ホーソーンなども滞在した館。コンコードリバーと緑に囲まれて、歴史的なノースブリッジを眺めながら、ここで哲学的思想に耽った19世紀の偉人達を想像するのもよし、何も考えずにボ〜っとするのも良し(←私)。
DSC02461.jpg
DSC02467.jpg
DSC02476.jpg
本当はソローの小屋のあった湖にも行きたかったのですが、そこは車がないと難しい感じです。歩けない距離ではないのだけれど。。

でもまあ雲ひとつない見事な秋晴れに恵まれて、半日の楽しい小旅行でした。
関連記事


トラックバック
トラックバック URL
http://koburiland.blog104.fc2.com/tb.php/903-cffad5f4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -



プロフィール

koburii

Author:koburii
HN:こぶり
*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
*すぐ引っ越すので知り合いが出来にくい/単独行動/インドア派、と引きこもり要素たっぷりではありすが、前向きに楽しみを見つけながら暮らしていければと思っています。
*読書や映画の感想を時々書いてます。



カテゴリ



月別アーカイブ