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[映画] The Grand Budapest Hotel /グランド・ブダペスト・ホテル(2014)

ちょっと前になりますがDVDで見た映画。先日ケーブルでも放送していた。

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絵本のような独特の映像で魅了するウェス・アンダーソン監督ですが、毎回トレイラーレベルでは強くひかれるんですね。一方で感想は面白い/受け付けないの両極端で、そういう意味では私にとってはトリアー監督みたいです。見るかどうか迷いつつも、新作が出るとついつい見てしまうという点でも。

あくまで個人的な感想なのですが、"The Life Aquatic with Steve Zissou"は飽きてしまい、"The Darjeeling Limited"は面白くて、"Moonrise Kingdom"はイライラしちゃって、そんで今回"The Grand Budapest Hotel"ですが、好きです。良かった。



舞台はZubrowkaという架空のヨーロッパの共和国。古きグランドホテル。北欧の暗さと可愛らしさが絵本のようなアンダーソン映像とぴったりマッチして、ドタバタ具合もほどよい感じ。出演者も相変わらず豪華です。険しく雄々しい山上に建つドールハウスのようなピンクのホテル。レトロでキュートで人形劇のような世界がたまらない。

映画の始まりは一人の少女が読み始めた本。チャプターをめくるように物語は進みます。

本の内容は旅行記で、作者が若い頃訪れたグランドブタペストホテルでの話。作者はホテルに不定期で現れる謎のオーナーに気に入られ、若き頃は一番下っ端のロビーボーイ(ベルボーイ?)だった彼が、どうしてそのホテルを所有することになった経緯を聴くことになるのね。

でも映画の主役はこのオーナーではなく、彼がロビーボーイ時代に出会ったコンシェルジュです。 コンシェルジュはちょっと変わってはいるのですが、エレガントで、高貴な婦人に気に入られる一方、トラブルにもあうわけです。ある資産家の婦人の遺言書が原因で、嫉妬と恨みを買い騒動に巻き込まれます。このコンシェルジュ、スノッブでヘラヘラしているようで、いざという時に出る本質的な勇気と優しさを持っていて愛すべきキャラクター。演ずるは レイフ・ファインズ。

人間味とノスタルジーに溢れつつ、執着と重みがまったくない(いい意味で)キャラやストーリーは、足し算だけの映画では絶対出せない絶妙な余韻を残す。ロビーボーイだったオーナーは、冒険心を持っていて、コンシェルジュは愛とロマンに生きたのね。冒険心と、愛と、ロマン。物語って本当にこれだけでいいのよ。英語は早口で難しかった。

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