過ぎ去りしdays
散歩・本・映画・おやつ

プロフィール

koburii

Author:koburii
HN:こぶり
国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦。



カテゴリ



月別アーカイブ



208冊目 Ida B: ...and Her Plans to Maximize Fun, Avoid Disaster, and (Possibly) Save the World

タイトル長。児童書のオーディオブックです。ナレーションが演技派女優のリリー・テイラーなのです。最近すっかりホラーなイメージの女優さんですが、そのおかげかドラマチックで最後まで一気に聴けました。

idab.jpg

Title: Ida B: . . . and Her Plans to Maximize Fun, Avoid Disaster, and (Possibly) Save the World
Author: Katherine Hannigan
Publisher:Greenwillow Books; Reprint edition
Publication date: December 2006
Pages: 272 pages

“We don't own the earth. We are the earth's caretakers.we take care of it and all the things on it. And when we're done with it, it should be left better than we found it.”


主人公のIda B. Applewoodは、ウィスコンシンの農場でお母さんとお父さんと犬と平和に暮らしています。学校は一度通ってみたものの、規則と自由の無さに辟易しホームスクーリングにしてもらい、自分で毎日あれこれ計画を立てたりかなりマイペースに過ごしている少女。

学校にも行かずきょうだいもいないので、友達は犬だけなのだけど、Ida B.は木々と会話、コミュニケート出来るのね。それぞれに名前もあるし。そしてある日、その木々から"hard times are coming"と忠告を受けるの。

自然と、自由と、毎日のルーティン。何からも脅かされず、家族だけに囲まれ、自分の好きなペースで生き、世界平和を願うIda B. の人生は、母親の病気を機に大きく変わってしまいます。ここからIda B. は自分の力ではどうにもならない現実と始めて向き合うの。妥協や我慢を強いられ、他人と付き合わねばならず、自分のペースが壊され、心が怒りで満ちていきます。

約束されていたものが、スルスルと滑り落ち、何も信用出来ない。すっかりと心を閉ざしてしまうIda B. 。もう木々も話しかけてはくれなくなります。面白くないことばかりの毎日がIda B. の心をすっかり変えてしまったのね。明るく楽しみいっぱいの少女は、無口で頑固になり心を開かないことを心に誓う。こんな精神状態で、誰が人に優しく出来るものかと。自分の気持ちを守るために、自分が自分の一番の敵になってしまうという難しい問題は、思春期だけのものでもありませんが。

Ida B. は自分の怒りと上手く向き合えるでしょうか。また再び木々が語りかけてくれるのでしょうか。自分勝手で、頑固で、でも心根の悪くない、どこにでもいる普通の少女Ida B. の、怒りでいっぱいの気持ち、傷つく気持ち、哀しい気持ち、揺れ動く気持ち、ぐるぐると巡る感情がストレートに素直に表現されているのが良かったです。

久々の児童書かな。児童書のオーディオブックをもっともっと聴きたいなあと思いました。夕食の食器洗い中とかアイロンがけ中の暇つぶしに丁度いい・・・・

関連記事


トラックバック

トラックバック URL
http://koburiland.blog104.fc2.com/tb.php/946-8a4bfc0e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)