2月7日はローラ・インガルス・ワイルダーのお誕生日でした(ちなみに夏目漱石の1867年2月9日と二日違い!)。生誕148年です。
まだそんなものかという気もしますねえ。ローラのリトルハウスシリーズを全部読む企画が途中だったので復活させます。オーディオブックです。

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Title: On the Banks of Plum Creek
Author: Laura Ingalls Wilder
Publisher:HarperCollins
ISBN-13: 9780064400046
Paperback: 352pages
Audio: 6CDs/6hours 27min.

133冊目: Little House in the Big Woods151冊目:Title: Little House on the Prairieに続き、こちらはシリーズ3冊目。厳密に言うと途中に、ローラの未来の旦那さんとなるアルマンゾの少年時代の物語が入るので4冊目です。

女優のチェリー・ジョーンズ朗読のオーディオブックで聴きましたがとても良かったです。あの家、Paがよく歌うじゃないですか。そのたびにフィドルの音とフォークソングで演出されるので雰囲気も出ます。

一家は、カンザスからミズーリ、アイオワを超えてミネソタのウォールナットグローブに辿り着き、ここでの生活を始めます。テレビドラマシリーズでおなじみの舞台はこちらですね。学校に行ったり、友達が出来たり、お金持ちで意地悪なオルソン一家とのゴタゴタもここです。

ダックアウト(壕のようなほら穴のような)から、Paが立派な家を建て、収穫を期待してと、新しい土地で期待いっぱいに頑張る一家。Lauraも始めての学校で友達を作り社交を学んで行くの。しかしここでもいろいろ一筋縄では進みません。毎回思うけど、いろいろ大変ですよ開拓時代は。

それでも前二作に比べると、ミネソタの穏やかな土地で比較的落ち着いた展開です(大事件が起きますが)。まだまだ貧しいけれど、サンクスギビングやクリスマスを祝い、Maが子供達に説明するサンタクロースの話とか、古き良きアメリカの時代が伺えます。この時代の精神はどこに行ったんだ一体。

Paは勇気があり、行動力もあり、責任感が強く、素晴らしい人なんだけれども、毎回彼の無鉄砲さに胃がキリキリします。今回も家を建てる借金やら、ブリザードの中でのサバイバルやら「死んだらどうすんねんっ!」みたいな行動が。絶対死なないからいいんだけど、小さな子供たちがいるんだからもうちょっと慎重になれないものか。

もちろん娘たち、奥さんへの愛情はもの凄いんですけどね。こんな大変な時代に家族を抱えながら、愛情と思いやりたっぷりなのはそれだけで凄いんだけど。北へ西へと移動を続け、家を建て、仕事を探し、家族を養い、いつも陽気さと歌とユーモアを忘れないPaはやっぱり一家の中心的な存在です。そしてMaも素晴らしい。そんな両親を心から尊敬して愛している子供達も。もちろん現代の視点から見るとおかしい部分もあるのかもしれないけれど、厳しい時代を、これほど子供の視点で楽しく、キラキラと封じ込めた小説もないでしょう。

いろいろ大変なことが起きるのに、Paのポジティブ思考と子供達の素直な心と家族の歌声で、今回もラストでは明日への希望でいっぱいになる感覚を一緒に味わえるのですよねえ。
テクニックではなく、心で書かれた物語の力は素晴らしいなあ、読書はやっぱりいいなあと思いましたよ。




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