212冊目 The Great Brain ズル賢い

シャドーイングが楽しくてはまってしまい、引き続きオーディオブックです。英語を話す時の滑舌も向上しているような?(気のせいか?)。上手く発音出来ない単語や箇所は何度も巻き戻すので、時間はListening Lengthの1、5倍くらいかけてます。でも楽しい。まだまだやりたい。

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Title: The Great Brain
Author: John Dennis Fitzgerald
Publication date: 1967
Format: Audiobook
Listening Length: 4 hours and 42 minutes


19世紀末、ユタ州の小さな町を舞台にした、半自伝的な小説です。

時はユタ州が合衆国として(45番目に)成立した1896年。ユタはもともと州として成立する前からモルモン教徒が多く住んでいた場所ですが、こちらの舞台の小さな町も、人口のうち2000人がモルモン、500人がプロテスタント、カソリックはごくわずかという土地。

主人公の少年は、父親はカソリック、母方はモルモンの家系です。子供達は男の子ばかりでカソリックです。

小説の語り手は末息子のJ.D.で、タイトルでもある"The Great Brain”とは、彼のお兄ちゃんであるTom Dennis(T.D.)のこと。T.D.は確かに賢いんだけど、どちらかというとズル賢いというかちゃっかり者で、何でもすぐお金儲けにつなげようとするのね。カヴァーのイラストもたぶらかしてる感たっぷりだけど、まさにピッタリですよ。

州として成立したばかりで、まだまだしっかりとした型もない時代です。お金儲けのチャンスもいろいろあるし、賢い子なら抜け目なく生きるか。語り手のJ.D.は、Great BrainことT.D.に騙されたりもするんだけど、素直に心から賢いお兄ちゃんを尊敬しているの。実際ヒーロー的な活躍もするし、フェアで頼れるところもあるのね。でも「Great Brain」と誇るほどのものかよ、みたいな時も多いし、時々両親もT.D.の狡猾さに釘を指すほどです。それでもまあT.D.は何枚も上手なわけなんだけど。

どうしても大好きなリトルハウスシリーズと比較してしまうわけだけど、まだまだ揺れ動く19世紀末のアメリカであっても、ローラの本では分け与え、譲り合い、自己中心にならないよう説かれているのね。これって女の子ばかりの家庭だからかしら。

こちらは男の子ばかりの家庭だからか凄いのよ。みんな縄張り意識が強く、まず独占、そして金儲け、みたいな。
今みたいな優しい時代じゃないからイジメや人種差別も普通にあるし、殴り合いのケンカや騙しあいもある。同時に和解して仲間になれば結託が強く同士となるのですが。

リトルハウスシリーズとはちょっと違いますが、古き良き時代の生活や暮らしぶり、そして人種や宗教の問題などを、子供の目で素直に伝えてくれる小説でもあります。T.D.の活躍(?)話を集めたシリーズものです。

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*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
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