215冊目 Sun Moon Stars Rain 雨にさえそのような小さな手はない

尾骨ですが意外に治りが早く、いやあまだまだ若いなあと油断して週末に遊んだら腰が悪化しました。最悪です。おまけに鼻風邪か、くしゃみって腰にこんなにも響くものなのかと。
引き続きのシャドーイングブームなので、またまたオーディオブックです。

sunmoon.jpg


Title: Sun Moon Stars Rain
Author: Jan Cheripko
Listening Length: 3hours40min

タイトルでもある"Sun Moon Stars Rain"は、E. E. カミングスの詩からきていると思うのですが、主人公Dannyは音楽を学ぶ18歳の青年で、恋人との揉め事で学校へ行かなくなってしまっているのね。でもそれも言い訳っぽくて、本当の理由はよくわからない。

そして何をするでもなく母親の家で過ごしていたけれど、カメラに興味を持ち、森の写真を撮り始めます。そして森に入る許可を得たりしている間に、地元の人と知り合いになっていきます。実はDannyは父親を川で亡くしていて、地元のオジサンたちはかつてお父さんの友達でもあったわけなんです。

同時にダイナーで働くウェイトレスStephanieと知り合い、近づいて行きます。StephanieはDannyよりも少し年上なだけで若い娘だけれど、すでにシングルマザーで3歳の娘もいる。事情があってオバサンの家にお世話になっているのです。

このStephanieとは、惹かれあいつつも、お互いの事情から距離を保っているのね。けれど不思議とDannyの心は開いていきます。E. E. カミングスっぽく言えば、春が自然に花びらを開かせるように、あなたの声が私に届きひらかせる、雨にさえそのような小さな手はない、みたいな感じでしょうか。

母親との関係、父親の死への罪悪感、過去、大人の事情、蓋をしていた心の奥底に眠る感情を出さない限り、青年は前に進めない。モラトリアム青年のcoming-of-age物語でしょうか。宗教も絡んできてしまい、もう少しシンプルにして欲しかったのと、ちょっと暗い感じの物語ですが、オーディオ版は感情たっぷりの朗読で、時に涙を誘い良かったと思います。

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*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
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*読書や映画の感想を時々書いてます。

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