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218冊目 We Were Liars 嘘つきが語らない真実

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Title: We Were Liars
Author: E. Lockhart
Publisher:Delacorte Press
Publication date: May 13, 2014
Format: Hardcover
Pages: 240 pages

"Welcome to the beautiful Sinclair family.
No one is a criminal.
No one is an addict.
No one is a failure. "


主人公の17歳のCadenceはSinclair一族の一人。Sinclairファミリーはマーサズ・ヴィニヤード島(マサチューセッツ州にある有名な島)に近い小さな島を一つ所有しているリッチな一族です。一族を牛耳るのはCadenceの祖父。Sinclairファミリーの一員であることが、Cadenceにとっては悩みの全てであり、人生の全てであります。一族はみなリッチで、金髪で、白人で、背が高く、スポーツマンで病気もない。もちろん問題もないの。

祖父の三人の娘、Penny(Cadenceの母)、Carrie、 Bessと、Cadenceを含むその子供達(祖父にとっては孫にあたる)は、毎年”自分たちの”島に訪れます。島にはそれぞれ娘のために祖父が建てた立派な家があるのね。

メインキャラである孫たちはCadenceと従兄弟のJohnnyとMirren、そして血族ではないGatの4人。4人は他の一族のメンバーから“the liars” と呼ばれているの。タイトルでもある”Liars”の話を、私たちはどこまで信じることが出来るのか。そもそも主人公はかなり脚色して語る癖があることも最初からわかります。同じみの”unreliable narrator”ですね。

物語はもうすぐ18歳になるCadenceが、過去を振り返りつつ進みます。実はCadenceは15歳の夏の記憶をまったく失っているのね。Cadenceは今では髪を黒く染め、片頭痛に悩まされながら生きる気力もなくしています。そして”Liar”たちは、Cadenceに何が起きたのか真実を告げようとはしないの。Cadenceの15歳の夏に、一体何が起きたのか。

閉じた空間での秘密、個人所有の島、洋館、金持ち一族特有のドロドロ(支配する父とお金で縛られる娘たち)など、小説の世界に浸るには楽しい設定と構成で楽しく読むことは出来ました。が・・かなり早い時点で結末が分ってしまうのが残念。The Uninvited (2009)という映画を見た方なら特にピンとくるはず。どんでん返しエンディングなのに読めちゃうと元も子もないというか。YAブックだからなのかヒントが多過ぎで、もっと煙に巻いてもよかったと思うのですが。

といっても小説自体が短めなので、ある程度察しがついても勢いで最後まで楽しめるとは思います。英語も易しく読みやすく、ミステリー仕立てで飽きさせない構成です。

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