夫婦2人家族、引っ越し妻。いいかげん日本に戻りたい主婦の日記〜散歩/本/コーヒー(おやつ)他。

225冊目 Between Shades of Gray シベリアのアンネフランク

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Title: Between Shades of Gray
Author: Ruta Sepetys
Publisher: Philomel Books
Publication date: March 22, 2011
Format: Hardcover
Pages: 352 pages

"Andrius, I'm...scared."
He stopped and turned to me. "No. Don't be scared. Don't give them anything Lina, not even your fear.”
― Between Shades of Gray


えーと、、始めに断っておきたいのですが、"shades of grEy"の方ではないです。検索で引っかかって来てしまった方がいたらスミマセン。

こちらの本は戦時中のリトアニアの悲劇を描いたヒストリカル・フィクションです。

ヒトラー/ユダヤ人のホロコーストものはアンネの日記のようなノンフィクションだけでなく小説でもたくさんありますが、同時期スターリンがバルト三国の人々に対して行ったジュノサイドに関する物語は、あまり見かけないのではないでしょうか。

舞台は1941年のリトアニアで、主人公は15歳の少女Linaです。
Linaは母親と弟とともに、旧ソ連軍の秘密警察によってある日突然連れ去られます。父親はすでに連行されているんですね。
そのままぎゅうぎゅう詰めの列車に押し込まれ、他のリトアニア人たちと一緒にシベリアまで連れて行かれます。シベリアへの民族大量追放です。

長い長い劣悪な列車移動や強制労働所での、恐怖、飢え、寒さ、病気、そして暴力や死。しかしそんな中でもLinaは友情、家族、仲間、そして恋を育みます。また将来を有望視された絵の才能あふれる少女は、みんなに注意をされながらも自分の見たものを描き続けます。アンネ・フランクは日記を綴り続けますが、こちらの少女は絵ですね。これはラストまで繋がっていきます。

当然ですが読み進むたびどんどん状況は過酷になり、読むのが辛くなります。まだ平和だった時の家族との会話が回想で交互に語られるから余計悲しい。胸が締め付けられる箇所あり、涙する箇所あり。でも同時にLinaや仲間たち絆は深まり、愛と忍耐と優しさに満ちていきます。状況が醜ければ醜いほど、輝くものがある。

児童書ですが12歳以上。チャプター数が多くひとつひとつの章は短く、英語も読みやすいです。歴史も学べる。

著者はミシガン生まれのリトアニアン・アメリカンで、リトアニアを訪れ、親族や生存者から話を聴き、リサーチを重ねました。Linaの物語の多くも、そんな聴いた話の中から生まれていて、完全なフィクションではないんですね。
作者による簡単なバックグラウンド(歴史)の紹介と、インタビューでの様子、本の紹介のビデオです。

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*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
*すぐ引っ越すので知り合いが出来にくい/単独行動/インドア派、と引きこもり要素たっぷりではありすが、前向きに楽しみを見つけながら暮らしていければと思っています。
*読書や映画の感想を時々書いてます。

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